ある利益のために、人を雇って標的となる人物を殺すこと自体は、金銭のやり取りが発生することで、商いの一種になります。
それを極めたのは、以下の例でしょう([1])。なんと、同一「商材」を5次請けまで発展したわけです!お金を儲けたいが、自分の手を汚したくないという、典型的な商人の考えですが、ここまで遺憾なく発揮されたのは、呆れるしかありません。
裁判所によると、時間と金がかかる法廷闘争が不利益となること恐れた覃受刑者は、魏さんを「抹殺」するために200万元(約3000万円)を払い、殺し屋として奚広安(Xi Guangan)受刑者を雇った。その「発注」金額は、3000万円から、150万円(1/20!!!)まで下がったのは、マージンの凄さを物語っています。立場が変われば、150万円のためでも、人殺しをまじめに検討する人が出てくるのも、悲しい事実です。
だが、自分の手を汚したくなかった奚受刑者は、莫天祥(Mo Tianxiang)受刑者に自身の報酬の半分の金額で仕事を請け負わせた。
今度は莫受刑者が、77万元(約1200万円)で楊康生(Yang Kangsheng)受刑者に、簡単に金がもうけられると考えた楊康生受刑者は、70万元(1100万円)で楊広生(Yang Guangsheng)受刑者へこの仕事を下請けに出した。
そして楊広生受刑者は5人目の殺し屋となる淩顕四(Ling Xiansi)に声を掛け、凌受刑者は元請けの契約金の5%に当たるわずか10万元(約150万円)で仕事をこなすことに同意した。
ところが凌受刑者は、捕まったなら終身刑を受けるリスクを冒すのにこの額は見合わないと考え、殺人をでっち上げることに決め、標的だった魏さんに接触した。
裁判で魏さんは、カフェで凌受刑者と会い、縛られて猿ぐつわをかませられた状態で写真を撮ることに同意したと証言。そして撮影が終わるやいなや、警察署に駆け込んだと話した。
参考リンク
「5次請け」の殺し屋、報酬安すぎで手抜きし事件発覚 中国