完全な自動飛行はきわめて難しいように思います。
少なくともGPSだけに頼っては、ほとんど目的地に到達できない可能性は高いです。特にビルが密集するところはほぼ確実にできないでしょう。
可能なのは、目的地にお互いに位置・接近情報を交換できる補助デバイスがある場合です。
この結論の根拠はGPSによる位置測定精度の悪さです。十分な高さでの飛行中はほとんど問題ないはずですが、目的地に近づいて建物や木がGPS衛星への視野を遮るようになってくると、位置測定の精度が途端に悪くなります。下手すると十メートル単位で狂ってしまいます。
自動飛行の「救命ドローン」国内で実験へ 薬やAEDなどを運搬
sorae.jp 8月18日(木)15時22分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160818-00010003-sorae_jp-sctch
ドローンは利用用途として運送や監視、ホビー用途が有名ですが、その他にも医療分野での活躍も期待されています。たとえば海外では、その機動力と低コストを活かして医療サンプルの運搬などを担当することもあるんです。そして読売新聞の報道によれば、国内でドローンを利用し治療薬やAEDなどを届ける実証実験が開始されます。
今回の実験は、一般社団法人「救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会」が総務省からの委託を受けて行います。実験ではアナフィラキシーショックなどの心臓発作を起こした患者がいると想定し、自動飛行のドローンによって薬やAEDを運ぶというのです。
もちろん救急車にもAEDに似た自動式体外除細動器が搭載されていますが、交通状況や車両の稼働率によっては迅速に患者のもとに急行できない場合があります。そんな時、安価かつ空中を移動するドローンなら素早く必要な機材を運搬できるのがメリットです。またドローンの移動にはスマートフォンのGPS情報を利用するので、緊急通報による救助要請よりも迅速に救命活動が開始できることが期待できます。
さらに、実験ではカメラで現場や患者の状況を把握する試みも行われるそうです。
実験の実施場所には九州大学のキャンパスや佐賀県が選ばれ、今年の秋から来年3月まで行われる予定です。このように人手を必要としない安価なドローンは、災害対策や救急活動の「最初の一手」として、今後も非常に有望なツールとなりそうですね。